オリジナル宇宙グッズとともに楽しむ 篠原ともえ流 星空観測のススメ

2018.10.19

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オリジナル宇宙グッズとともに楽しむ
篠原ともえ流 星空観測のススメ

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宙ガールとして星や天体の魅力を伝える傍ら、自身で宇宙グッズのデザインも手がける篠原さん。今回は、彼女が愛用している宇宙グッズをお持ちいただき、それにまつわるエピソードや、宇宙へ馳せる想いを語っていただきました。

市販のグッズを自分らしくリメイク
愛着のわくオンリーワンのアイテムに

天体観測に必ず持って行くのが、この8倍率双眼鏡です。3〜4年前に購入して、星などのパーツを貼って、自分でデコレーションしました。気軽に持ち運べるコンパクトサイズなのに、お月様のクレーターまではっきり見られるので、天体観測初心者の方にもおすすめです!

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実は、このベレー帽も、持っていたものに自分で星のボタンとハーフパールを刺繍したものです。私はよくお星様を背景に自撮りをするんですけど、そのときに欠かせないのが星をモチーフにしたファッションアイテム。寒い場所でもきちんとおしゃれしていたいんです。

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このイヤリングもリメイクしたものです。これは、もともとビクセン(Vixen)さんで販売されている「宙ジュエリー」というシリーズのものなんですが、ネックレスをイヤリングにアレンジしました。ビクセンさんの「宙ジュエリー」は、星の並びや色を忠実に再現して作られているんです。今私がつけているオリオン座も、ペテルギウスは赤、リゲルは白のストーンで作られていて、三つ星の下にある小三つ星という星まで再現されているんです! こんなに実際の星座に忠実なアクセサリーは、望遠鏡メーカーのビクセンさんだからだと思います。

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一番好きな星はM42星雲
そこから星の世界に引き込まれていった

一番好きなのは、オリオン座の中の小三つ星、M42と呼ばれる星雲です! 子供の頃両親に双眼鏡をプレゼントしてもらったんです。その望遠鏡をはじめて覗いたとき、一面に広がる星の世界に感動しながら、そこでオリオン座の中に小さな三つの星を見つけて。自分だけが見つけた秘密の星という感覚があって、ワクワクしてときめきが止まらなくなりました。それからすぐ図書館に行って調べたら、オリオン大星雲という美しい名前がついた星の集まりということを知って、もっと星の名前や物語を知りたいと思うようになったんです。M42は、まさに私が星を好きになるきっかけを作ってくれた星雲なんです。

そこからどんどんと星好きの道に進んで行き、今では自分でもグッズをデザインしています。この星座早見盤は私がデザインしたものです。2016年に森美術館で開催された「宇宙と芸術展」でコラボさせていただいたもので、星や月、天体をパステルカラーで描いたのがポイントです。星座早見盤って大人になるとなかなか使わなくなってしまいますが、子供の頃は誰しも一度は手にしたことがあって、どこか懐かしい感じがしますよね。こういう星のアイテムをひとつ持っていても楽しいんじゃないかと思いデザインしました。

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星座早見盤
六本木の森美術館で開催された「宇宙と芸術展」で販売されたもの(2016年7月30日〜2017年1月9日の間開催。すでに販売終了)。

もうひとつ自分でデザインしたお気に入りのアイテムが、この“星唐草”模様の宙てぬぐい。望遠鏡メーカーのビクセンさんと、手ぬぐい専門店かまわぬさんとコラボした商品です。もともと星柄の着物を着たり、普段から「和」と「星」って相性がいいと感じていて、星をモチーフにした和のアイテムを作りたいと思ったのがきっかけです。単純に星模様を描くのではなく、伝統的な唐草模様に星や月などの宙模様を組み合わせて、オリジナルの“星唐草”模様を考案しました。今度、東京ドームシティにある宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)という場所で新色の紫色が限定発売されるので、もしよかったらぜひ足を運んでみてください。

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宙てぬぐい 星唐草(藍色)
篠原ともえさんオリジナルデザイン“星唐草”模様を描いたてぬぐい。水色で、光輝く天の川が描かれている。(すでに販売終了)

幼い頃、望遠鏡で覗いた星空を見て宙のとりこになった篠原さん。星空の楽しみ方もオリジナリティにあふれる。星空を撮るときは、あえて木々を入れたり、雲があったりしてもいいと思う──。そうすることで、あとで見返したときは「この日はこんな天気だったな」とか、「木々がこんなふうに揺れていたな」とか、その日の星空を振り返ることができるという。美しく撮ることよりも、余韻に浸れる星空観察を続けている。

後編では、引き続き篠原さん愛用宇宙グッズをご紹介しながら、篠原さんが星を好きになったきっかけやおすすめの星空スポットなどを紹介!

Written by Mai Ueno
Photos by Ryuta Sato

profile

篠原ともえ しのはら・ともえ

アーティスト、ファッションデザイナー。文化女子大学短期大学部服装学科卒業。16歳で歌手デビュー。個性的なキャラクターとカラフルな衣装を纏った独自のファッションで「シノラー現象」を巻き起こし、1990年代のファッションアイコン的存在になる。以後タレント、女優、ナレーター、衣装デザイナーとして活動。学生のときの天文部時代の星の知識を生かし、天文ラジオ番組のパーソナリティーや全国で星空コンサートや星座解説を定期的に開催。活躍の場を広げている。11月8日からは東京ドームシティTeNQにて自身初の星をテーマにした個展「篠原ともえ STaR☆PaRTY」を開催予定。

オフィシャルサイト
http://www.tomoeshinohara.net

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