これまでMUNSELLでは、ヒト、モノ、コトの持つ多面性に着目して、さまざまなコンテンツを展開してきました。人はそれぞれの趣向を持ち、それまでの経験によって、その人にしかない人「色」をまとっていきます。多様化が進む時代、自分の中にいろんな色を持って活躍する人たちが、きっとどんどん増えていくことでしょう。
今回はオリジナルブランド「blanche」のディレクターやモデルとしても活動するMichel.さんと一緒に、新大久保で色とりどりの食べものを探してきました。
いざ、カラフルな食べ物を求めて新大久保の街へ
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最初に訪れたのは、JR新大久保駅からつながる大通りから路地に入る「イケメン通り」にある「青春ホットドッグ」。韓国語で「ハッドグ(ホットドッグ)」と呼ばれ、チーズが伸びるインパクト抜群のビジュアルで、SNSを中心に人気に火がつきました。さまざまな種類の中から、大人気商品「ジャガイモレラ」をオーダー。米粉を使って120分発酵させた生地で、もっちりとした口当たりが楽しめます。トマトケチャップ、マスタード、シュガーパウダーをふりかけて一口。赤、黄色、オレンジといった「情熱やエネルギーをもらえるから大好き」とMichel.さん。
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実はこのお店、昨年リバイバルブームとなったタピオカドリンクを販売する「Bull Pulu」(ブルプル)を併設。同じ券売機で、台湾から直輸入のタピオカがたっぷりと入った、淡いピンク色のストロベリーミルクをゲット。「ピンクは女の子らしくて素直にかわいいと思える色。無条件に力を与えてくれますね」とMichel.さん。
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続いてのお店は「青春ホットドッグ」から南に2店隣にある、昔ながらの韓国料理を屋台で楽しめる老舗「春川鶏カルビ」。新大久保で20年以上の歴史を持つこの店では、オムニがふるまうキンパやスンデ、チゲなどの韓国の家庭料理を低価格で味わえます。ここでまた真っ赤な甘辛いタレがたっぷりからんだトッポギを手に入れて、次のお店へと向かいます。
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大通りに出ると、カラフルでかわいらしい動物の綿菓子を発見。ここ「SUGA SUGA(しゅがしゅが)」で青色のくまをゲット。Michel.さんにとって青色はどんなイメージ? と尋ねると「集中力と冷静さを与えてくれる色。ここ一番の時には1点でもいいから身につけるように心がけています。食べ物には不向きな色だと思います(笑)」と、顔よりも大きな綿菓子をほおばり満足げな表情で答えてくれました。
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最後に向かったのは、ソウルの繁華街・明洞で誕生した「ホミビン」。ふわふわな食感のかき氷が好評のデザートカフェで、2016年に新大久保店、2018年の夏には表参道に2号店を出店し、日本国内でも若者や女性を中心に話題を集めています。
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ここで淡い紫色でかわいらしい、タロ芋のかき氷を発見。パウンドケーキやナッツがふんだんにあしらわれていて、見た目だけだとボリュームが…と思うところですが、口触りはとっても意外なほどあっさり。このライトな食べ心地が、若い女性にウケている理由なのかもしれません。ところでMichel.さんにとって、紫はどんなイメージなのでしょう。
「紫色のイメージは…うーん、なんだろう、おばあちゃん?(笑)でもやっぱり上品で、落ち着いた大人の印象があります。なかなか着こなせないけど、いつかはと思っていますね」
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Written by Kentaro Okumura
Photos by Yutaro Yamaguchi
Special Thanks Michel.
取材時のmovie